Author:ほんま
本業は医療翻訳者
ADESSIA
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朔田「知らないぞ。俺のような厄介者を……」
如月「上等だ。ダチは困らされるぐらいがちょうどいいんだ」
――『仮面ライダー フォーゼ』 第32話 「超・宇・宙・剣」

昔、自衛隊が発足してまだ間もない頃、当時の首相吉田茂は自らが生み出した防衛大学校で、つぎのように学生たちに語った。それも本文中にある。
「自衛隊が国民から歓迎され、ちやほやされる事態とは外国から攻撃されて国家存亡のときとか、災害派遣のときとか、国民が困窮し国家が混乱に直面しているときだけなのだ。言葉をかえれば、君たちが「日陰者」であるときの方が、国民や日本は幸せなのだ。耐えてもらいたい」
これは感動的な言葉だ。しかし同時に、ひとつの職業をまっとうしようと決意した青年たちにとって、「日陰者」とはどれほど非情なものいいであったことか。
――関川夏央『「解説」する文学』より「普通の日本人に聞け」(杉山隆男『兵士に聞け』に寄せた文庫版解説)
教壇に立つとき、授業を聞かずに机に突っ伏して寝ている学生が「いとおしい」と笑う。学生時代の自分とダブらせて「今は勉強がだめでも、研究者として生きていける。その生き証人が目の前にいるぞ。がんばれよ」と声をかけたくなる。……(大学の)3年生までは「劣等生だった」。「世の中に認められたい」と切望しながらも、目標を見いだせずにいる。そんな、どこにでもいる学生だった。
――中村正治(京都大学化学研究所・有機化学研究者) 日経サイエンス2012年3月号 p.9-10